金銭は他人
読み方:きんせん は たにん
意味
金銭の貸し借りや支払いについては、親子・兄弟・友人など親しい間柄であっても、他人との取引と同じように区別を明確にし、曖昧にしてはいけないという戒め。金銭問題は人間関係を損ねやすいため、返済期日や金額などをきちんと決めるべきだという意味。
由来
作者・正確な成立年・成立時期は不詳。尾張地方で伝承された「尾張いろはかるた」の「き」の札として知られることわざである。親しい関係でも金銭の扱いにはけじめを求める、生活上の知恵を表している。
備考
親族や友人を冷たく扱えという意味ではない。金銭の貸借・立替え・精算を曖昧にせず、関係を守るために明確にすべきだという戒めである。尾張いろはかるたの「き」。
誤用・混同注意
- 「金銭は他人」を『お金はすべて他人のものなので使ってはいけない』という意味に解するのは誤り。親しい間柄でも金銭の貸し借りにはけじめをつけるべきだ、という意味である。
例文
- 兄弟の間でも立替金は記録しておこう。金銭は他人というから、後で行き違いにならないようにしたい。
- 親友にお金を貸すなら、返済日を決めておくべきだ。金銭は他人だよ。
- 共同で旅行費を払う際は、その場で精算した。金銭は他人という考え方が、仲を悪くしないためにも大切だ。
分類
類義語
- 金の貸し借りは他人の始まり
- 親しき仲にも礼儀あり