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金は火で試し、人は金で試す

読み方:きん は ひ で ためし、ひと は かね で ためす

意味

金(きん)の純度や真価は火にかけることで確かめられ、人の真価・品性は、金銭や財産を手にしたときの態度や扱い方によって分かる、という意味。金を得たときに欲深くなったり不正をしたりしないかが、その人を見極める試金石になるという戒めである。

由来

ロシアのことわざとして伝わる表現で、ロシア語の「金は火で試され、人は金で試される」に当たる格言を日本語に訳したものとされる。原典となる特定の文学作品・作者や、正確な成立年代は不明である。日本語では、前の「金」は貴金属の「きん」、後の「金」は金銭の「かね」と読み分ける。

備考

人を金額だけで評価せよという意味ではない。金銭を得た場合や管理する場合に、その人の誠実さ・欲深さ・責任感が表れやすい、という趣旨で用いる。

誤用・混同注意

  • 前の「金」まで「かね」と読むのは不適切。前は貴金属の「きん」、後は金銭の「かね」と読む。
  • 「金持ちであること自体が人の価値を示す」という意味に解するのは誤り。金銭を扱う際の態度によって人柄が分かる、という意味である。

例文

  • 共同口座の管理を任せてみたところ、彼の誠実さがよく分かった。金は火で試し、人は金で試すという。
  • 多額の寄付金を預かる立場だからこそ、金は火で試し、人は金で試すという戒めを忘れてはならない。
  • 急に収入が増えても彼はぜいたくに走らなかった。金は火で試し、人は金で試すという言葉どおり、金銭への向き合い方で信頼を得た。

分類

類義語

このことわざに使われている漢字