金の世の中に鬼はない
読み方:かね の よのなか に おに は ない
意味
世の中では金の力が非常に強く、金を持っていれば人から冷たく扱われたり、ひどい目に遭わされたりしにくい、という意味。金があれば人の態度や物事の成り行きまで左右できるという、金銭万能の世相を皮肉まじりに表す。
由来
成立年や最初の出典は未詳である。近世、特に江戸時代に広まった上方(京都・大阪)系のいろはかるたで、「か」の札の読み句として知られる。金銭が人間関係や社会的な扱いを左右するという当時の世相を背景にしたことわざである。
備考
金銭の力を肯定するというより、金があれば人の態度まで変わる世の中を皮肉る場合が多い。「鬼」は冷酷な人・ひどい扱いのたとえであり、実在の鬼を指すものではない。
別表記
- 金の世の中に鬼は無い
- 金の世の中に鬼はなし
補足
- 「金の世の中」を『黄金に満ちた豊かな時代』の意味に取るのは誤り。ここでは金銭が支配力を持つ社会をいう。
- 実在する鬼が金を持つ人を襲わないという意味ではなく、金があれば人から冷酷に扱われにくいというたとえである。
例文
- 取引先への対応が急に丁重になったのを見て、彼は「金の世の中に鬼はないということか」と苦笑した。
- 寄付をした途端に皆が親切になったので、祖父は金の世の中に鬼はないと言った。
- この話は、金の世の中に鬼はないという金銭万能の考え方を皮肉っている。
分類
類義語
対義語
- 武士は食わねど高楊枝
- 金では買えないものがある