釈迦の前の天邪鬼
読み方:しゃか の まえ の あまのじゃく
意味
事情や道理をすべて知り尽くしている釈迦の前で、わざと逆らったり、知ったかぶりをしたりするような愚かな振る舞いをいう。真相を熟知する相手に対して小細工やひねくれた態度を見せても、通用しないというたとえ。
由来
釈迦を「すべてを悟った人物」、天邪鬼を「人に逆らい、わざと反対のことをする者」として組み合わせた日本のことわざである。正確な初出・成立年代は不詳だが、尾張いろはかるたの「し」の札として伝えられており、江戸時代に広まったいろはかるた文化とも関わりがある。
備考
「天邪鬼」には、他人に逆らったり、わざと反対のことを言ったりする者という意味がある。現代ではやや古風で、皮肉やユーモアを込めて用いられる。
別表記
- 釈迦の前のあまのじゃく
- 釈迦の前の天の邪鬼
誤用・混同注意
- 単に「専門家に説明すること」を指す「釈迦に説法」と完全に同義とするのは不正確。こちらは、相手が熟知している事柄に対して、わざと逆らったり知ったかぶりをしたりする含みが強い。
例文
- 事情を知り尽くしている師匠に理屈をこねても、釈迦の前の天邪鬼だ。
- 監査担当者の前で帳簿をごまかそうとするのは、まさに釈迦の前の天邪鬼だよ。
- 彼は専門家の説明にわざと反論したが、釈迦の前の天邪鬼にすぎなかった。