連木で腹切る
読み方:れんぎ で はら きる
意味
「連木」は穀物を打って脱穀するための農具で、刃物ではない。それで腹を切ろうとするように、目的に合わない手段や道具を選び、見当違いのやり方をすることのたとえ。うまくいくはずのない方法で物事を進めることをいう。
由来
「連木(れんぎ)」は、棒をつないだ形の脱穀用農具である。刃物ではない連木で切腹しようとしても腹は切れないことから、目的に適さない手段を用いる愚かさを表すたとえになった。正確な成立年・初出は未詳だが、江戸時代に成立・流布し、江戸いろはかるたの「れ」の札として定着した。
備考
「腹切る」は切腹を指すが、現代では文字どおりの自傷行為を述べる表現ではなく、不適切な手段を選ぶことの比喩として用いる。日常会話ではやや古風な言い回しである。
別表記
- 連木で腹を切る
補足
- 「連木」を「蓮木」と書くのは誤り。連木は脱穀に用いる農具を指す。
- 単に「苦しいこと・つらいこと」の意味だと解するのは誤り。目的に合わない手段を使うことをいう。
例文
- 故障の原因を調べずに部品だけを交換するのは、連木で腹切るような対処だ。
- その問題は専門家に相談すべきなのに、根拠のないうわさだけで判断するとは、まさに連木で腹切るだ。
- 高性能な表計算ソフトが必要な作業を手計算だけで済ませようとするのは、連木で腹切るようなものだ。
分類
類義語
- 木に縁りて魚を求む
- 見当違い
- 的外れ
- 筋違い