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近水楼台先得月

読み方:きんすいろうだい まず つき を う

意味

水辺にある楼台は、ほかより先に月を水面に映して眺められる、という意味から転じた言葉。ある立場や場所に近い人、関係の深い人が、情報・機会・利益などを他人より先に得ることをいう。必ずしも不正を意味せず、地の利や縁故による有利さを表す。

由来

中国・北宋時代(11世紀ごろ)の蘇麟(そりん)が詠んだとされる詩句「近水楼台先得月、向陽花木易為春(近水の楼台は先に月を得、陽に向かう花木は春になりやすい)」に由来する。范仲淹(はんちゅうえん)の近くにいる者ばかりが登用されることを、遠回しに訴えた句と伝えられる。

備考

漢文由来のやや硬い表現で、日常会話では多用されない。「身近な者が先に利益を得る」という文脈で、羨望・皮肉・批判を含む場合もある。

例文

  • 本社勤務の社員は経営陣から直接情報を得やすく、近水楼台先得月になりがちだ。
  • 有名教授の研究室に所属していれば共同研究の話も入りやすい。まさに近水楼台先得月だ。
  • 取引先の担当者と日頃から関係を築いていたので、新しい案件を最初に紹介してもらえた。近水楼台先得月ということだろう。

分類

類義語

このことわざに使われている漢字