貧乏人の子は早く育つ
読み方:びんぼうにん の こ は はやく そだつ
意味
貧しい家庭の子どもは、幼い頃から家事や仕事を手伝ったり生活上の苦労を経験したりするため、世間を知り、精神的に早く大人になるという意味。単に身体の発育が早いということではなく、生活力や分別が早く身に付くことをいう。
由来
日本で生まれた民間のことわざとされる。貧しい家庭では子どもも早くから家の働き手となり、責任や苦労を担うことが多かった社会状況を背景にした表現である。成立した時代や文献上の初出は未詳。
備考
貧困や苦労を当然視・美化する響きを持ちうるため、現代では他人の家庭環境に安易に用いないほうがよい。「早く育つ」は主に精神的・社会的な成熟を指す。
誤用・混同注意
- 身体の成長が必ず早いという意味だけに解するのは不十分で、主に生活力や精神的成熟が早いことをいう。
- 貧しい家庭の子どもが必ずしっかり育つ、あるいは苦労は望ましいものだと断定する表現として使うのは不適切。
例文
- 兄は小学生の頃から店番や弟妹の世話をしていたので、まさに貧乏人の子は早く育つという感じだった。
- 苦労を美化するわけではないが、昔は「貧乏人の子は早く育つ」と言われるほど、子どもにも家の役割があった。
- 彼女は若いうちから家計を支えてきたため、周囲から貧乏人の子は早く育つと言われるほどしっかりしている。
分類
類義語
- 苦労は人を育てる
- 若い時の苦労は買ってでもせよ
対比・対照ことわざ
- 富貴の子は遅く育つ