貧乏人と病人は話が長い
読み方:びんぼうにん と びょうにん は はなし が ながい
意味
貧困に苦しむ人や病人は、生活苦・病状・不満などを詳しく語るため、話が長くなりがちだという古い見方。実際にそうだと断定する意味ではなく、今日では偏見を含む表現として扱われる。
由来
成立年および初出資料は未詳。江戸時代後期ごろに定着・流布した上方いろはかるたの「ひ」の札として伝わる。生活苦や病苦を訴える際には事情の説明が長くなりやすい、という当時の世俗的な観察や揶揄を背景にした表現とみられる。
備考
貧困や病気にある人への固定観念を含むため、現代の日常会話で人に向けて使うのは配慮を欠く。主に古いことわざとしての引用・解説で用いられる。
別表記
- 病人と貧乏人は話が長い
- 貧乏人と病人の話は長い
誤用・混同注意
- 病気や貧困にある人は必ず話が長い、という客観的事実を述べた表現だと受け取るのは不適切。これは古い時代の偏見・揶揄を含むことわざである。
例文
- 祖父は昔、「貧乏人と病人は話が長い」と言ったが、私は相手の事情を丁寧に聞くべきだと思う。
- 研修では、「貧乏人と病人は話が長い」のように、弱い立場の人を一括りにする古いことわざをそのまま用いないよう注意された。
- 相談者の説明を長いと感じても、「貧乏人と病人は話が長い」などと決めつけず、必要な情報を整理して聞くことが大切だ。