読書万巻を破る
読み方:どくしょ ばんかんを やぶる
意味
非常に多くの書物を読み尽くし、幅広く深い知識を身につけること。「破る」は本を物理的に破く意味ではなく、徹底して読み通す、読破するという意味である。豊かな教養や、文章を書くための十分な読書量を表す際にも用いる。
由来
中国・唐代の詩人、杜甫(712~770)の詩「奉贈韋左丞丈二十二韻」にある「読書破万巻、下筆如有神(書を万巻読み尽くせば、筆を執るとき神がかったように書ける)」に由来する。詩は唐の天宝5載(746年)頃の作とされる。「破万巻」を日本語の語順で「万巻を破る」と読んだ表現である。
備考
書物を広く深く読むことをいう文語的な表現。現代では実際の冊数よりも、豊富な読書量や教養を強調して用いる。「破る」は「読破する」の意。
別表記
- 読書破万巻
誤用・混同注意
- 「破る」を本を破り捨てる意味と解するのは誤り。ここでは書物を徹底的に読み尽くす、読破するという意味。
- 「万巻」を厳密に一万冊・一万巻読んだという数量と受け取るのは不適切。非常に多くの書物を強調する表現である。
例文
- 彼は若い頃から読書万巻を破ってきたため、歴史から科学まで幅広い話題に通じている。
- 優れた文章を書きたければ、まず読書万巻を破るほど多くの作品に触れることが大切だ。
- 研究者として独自の見解を示せるのは、先人の書を読み、読書万巻を破る努力を重ねたからだ。
分類
類義語
対義語
- 積ん読
- 無学無識
対比・対照ことわざ
- 読書百遍意自ずから通ず