表白を言う
読み方:ひょうびゃく を いう
意味
心の中にある考えや気持ちを言葉にして表すこと。特に仏教では、法要・法会の冒頭に、その儀式を行う目的や願いを仏・菩薩に申し述べること、またはその文章をいう。
由来
「表」は表す、「白」は申し述べる意で、「表白」は中国で成立した漢訳仏教語である。法会の趣旨や願意を仏前で述べる儀礼的な言葉・行為を指した。日本には仏教伝来後、飛鳥~奈良時代(6~8世紀)以後に受容されたと考えられるが、「表白を言う」という言い回し自体の正確な初出・成立時期は不明である。
備考
日常会話ではほとんど使われない古風・仏教的な表現。現代語では「思いを表明する」「表白を読む/述べる」などが自然である。ことわざや格言ではなく、仏教由来の慣用的な語句である。
別表記
- 表白をいう
- 表白を述べる
- 表白する
補足
- 「表白」を「ひょうはく」と読むのは誤り。標準的な読みは「ひょうびゃく」。
- 単に人前で話す意味だと捉えるのは不十分。特に仏教では、法要の趣旨や願いを仏前に申し述べる儀礼的な意味を持つ。
- 現代の日常会話で一般的なことわざ・格言として用いる表現ではない。
例文
- 導師は法要の冒頭で表白を言い、追善供養を営む趣旨を仏前に申し述べた。
- 新しい本堂の落慶法要では、住職が建立の願いを込めた表白を言った。
- 古い仏教儀礼の記録には、読経に先立って導師が表白を言うことが記されている。
分類
類義語
- 心中を打ち明ける
- 意向を表明する
- 趣旨を申し述べる
- 表白する
対義語
- 胸に秘める
- 口を閉ざす
- 黙して語らず