蓮は泥より出でて泥に染まらず
読み方:はす は どろ より いでて どろ に そまらず
意味
蓮は汚れた泥の中から育っても、その美しい花は泥に汚されないということ。悪い環境や周囲の不正・誘惑の中にいても、それらに影響されず、清らかで正しい心や行いを保つ人のたとえである。
由来
中国・北宋の儒学者、周敦頤(しゅうとんい、1017〜1073年)が11世紀に著した『愛蓮説(あいれんせつ)』にある「出淤泥而不染(淤泥より出でて染まらず)」に由来する。周敦頤は、泥から生じながら汚れない蓮を、君子の清廉な人格になぞらえた。日本では訓読形の「蓮は泥より出でて泥に染まらず」として定着した。
備考
本来は蓮の生態を借りて君子の清らかさをたたえる表現。日常会話よりも、文章・スピーチ・人物評などで用いられる。単に「苦境から成功する」という意味ではなく、周囲の悪影響に染まらない点が中心である。
例文
- 不正が横行する職場でも誠実に仕事を続ける彼女は、まさに蓮は泥より出でて泥に染まらずだ。
- 周囲が悪口ばかり言っていても加わらないように、蓮は泥より出でて泥に染まらずの精神を大切にしたい。
- 厳しい境遇に育ちながら他者を思いやる彼の姿は、「蓮は泥より出でて泥に染まらず」を思わせる。
分類
類義語
- 泥中の蓮
- 出淤泥而不染
- 清廉潔白
- 濁りに染まらない