落葉根に帰る
読み方:らくよう ねに かえる
意味
落ち葉が木の根元に落ちるように、他郷で暮らしていた人も、年を取ったり人生の終わりが近づいたりすると、生まれ故郷や自分の原点へ帰るというたとえ。故郷への郷愁や、出自・本源に立ち返ることも表す。
由来
中国の禅籍『景徳伝灯録』に見える「葉落帰根(葉落ちて根に帰る)」という語に由来するとされる。同書は北宋の道原が1004年(景徳元年)ごろに編纂したもの。日本ではこの中国語表現を訓読的にした「落葉根に帰る」がことわざとして定着し、尾張いろはかるたにも採られた。
備考
故郷への帰還を表すほか、晩年に自分の出自や原点へ戻るという比喩にも用いる。故郷へ帰るべきだと命じる教訓ではない。
別表記
- 落葉は根に帰る
- 落ち葉は根に帰る
補足
- 「帰る」を「返る」と書くのは一般に誤り。
- 故郷へ戻ることを義務づける教訓だと解するのは不正確であり、故郷・原点へ戻る成り行きや心情をたとえた表現である。
例文
- 長年海外で働いた祖父は、「落葉根に帰る」と言って故郷の村へ戻った。
- 定年を機に生まれ育った町へ移住する彼の姿は、まさに落葉根に帰るという言葉に重なる。
- 都会での生活を終えた彼女は、落葉根に帰るように故郷で第二の人生を始めた。
分類
類義語
- 落葉帰根
- 狐死首丘
- 鳥は古巣に帰る
対義語
- 住めば都
- 故郷を捨てる
対比・対照ことわざ
- 住めば都
- 故郷に錦を飾る