草深ければ虫多し
読み方:くさふかければ むしおおし
意味
草が深く生い茂る場所には虫が多くいるように、人が多く集まる場所には、善良でない者や問題を起こす者も多く混じりやすい、というたとえ。人口の多い町・大きな組織・人の集まる場などについていう。
由来
尾張地方で伝わった「尾張いろはかるた」の「く」の読み札として知られることわざである。尾張いろはかるたは江戸時代に成立・流布したとされるが、この句そのものの作者や正確な初出年は不明である。草むらに虫が多く集まる自然の様子を、人の多い所には好ましくない者も交じりやすいことにたとえた。
備考
古語的な形容詞「多し」を用いる。人の多い地域や集団を一括して悪くいう響きもあるため、実際の人々への評価として使う際には注意が必要。
例文
- 大都市は仕事や店が多く便利だが、草深ければ虫多しで、詐欺などの犯罪にも注意が必要だ。
- 会員数が急増したオンラインコミュニティでは、草深ければ虫多しというように、規約違反をする利用者も出てきた。
- 人の集まる大きな組織では草深ければ虫多しともいうから、不正を防ぐ仕組みを整えておこう。
分類
類義語
- 大藪には大蛇が棲む
- 水清ければ魚棲まず