芸は身を助く
読み方:げい は み を たすく
意味
一つでも身につけた技術・才能・専門的な技能があれば、困ったときや生活のために役立ち、自分を支えてくれるという意味。ここでいう「芸」は、芸能に限らず、職業上の技術、手仕事、学問や資格など、実用になる特技全般を指す。
由来
正確な初出や成立時期は明らかではない。江戸時代に広く用いられるようになったことわざで、江戸いろはかるたの「け」の札としても採用され、庶民の間に定着した。「芸」は本来、学問・技術・芸能などを広く意味し、何らかの技能を身につけることの大切さを説いている。
備考
「芸」は歌舞伎や音楽などの芸能だけでなく、職業技術、資格、手仕事など幅広い技能をいう。江戸いろはかるたの「け」の札としても知られる。
別表記
- 芸は身を助ける
- 藝は身を助く
- 芸能は身を助く
- 芸能は身を助ける
誤用・混同注意
- 「芸」を芸能・趣味だけの意味に限定して理解するのは不十分で、職業に役立つ技術や専門技能全般を指す。
- 単に多くの趣味を持てば必ず生活できるという意味ではなく、身につけた確かな技能が困難な場面で役立つという趣旨である。
例文
- 会社員時代に身につけた簿記の知識が独立後の経営に役立ち、まさに芸は身を助くだと実感した。
- 不況で仕事を失っても、彼は料理の腕を生かして店を開いた。芸は身を助くということだ。
- 将来何が起こるかわからないから、若いうちに一つでも得意な技能を磨きなさい。芸は身を助くよ。
分類
類義語
- 一芸は道に通ずる
- 手に職をつける
対義語
対比・対照ことわざ
- 多芸は無芸
- 一芸は道に通ずる