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花を持つ手は香る

読み方:はなを もつ ては かおる

意味

人に親切や善意を与える者は、相手だけでなく自分自身も喜びや心の豊かさ、よい影響を受けるというたとえ。花を手に持てばその香りが手にも移るように、他者のためにした善い行いは、めぐりめぐって自分にもよいものを残すという意味である。

由来

インドのことわざとして紹介されることが多い表現である。花を人に贈ったり手に持ったりした人の手にも香りが残る、という比喩から、善意を施す人自身も心の豊かさを得ることを説く。原語の形や特定の古典文献、成立した年代は明確でなく、日本語の「花を持つ手は香る」という形がいつ定着したかも不詳である。

備考

善行が必ず金銭や直接の見返りになる、という意味ではない。人を思いやる行為が、自分の心や人間関係にもよい影響を残すことをいう。日本では外国のことわざとして引用されることが多い。

誤用・混同注意

  • 「善行をすれば必ず同じ相手から具体的な報酬が返ってくる」という意味に限定するのは不正確。自分の心の充実や周囲とのよい関係も含めた、広い意味でのよい影響を表す。
  • 花の香りが手に移るという事実だけを述べた表現ではなく、他者への善意についての比喩として用いる。

例文

  • 地域の清掃を続けていたら近所の人たちとの交流も増えた。花を持つ手は香るということだ。
  • 後輩に仕事を教えることは手間にもなるが、自分の理解も深まる。まさに花を持つ手は香るということだね。
  • 困っている人への小さな支援は、相手を助けるだけではない。花を持つ手は香るというように、する側の心も満たしてくれる。

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字