能書は筆を選ばず
読み方:のうしょ は ふで を えらばず
意味
書道の上手な人は、筆の良し悪しに左右されず、どんな筆でも見事な字を書けるという意味。転じて、本当に能力や技術のある人は、道具・材料・環境が多少整っていなくても、それを言い訳にせず成果を出せるというたとえ。
由来
中国に古くからある「能書不択筆(善く書する者は筆を択ばず)」という趣旨の成句に由来するとされ、日本語のことわざとして定着した。書の名人は筆を選ばないという書道上の考えを、一般的な技能や仕事の評価にも広げた表現である。原典および正確な成立年代は明確ではない。
備考
「弘法筆を選ばず」とほぼ同義。道具や環境の重要性を完全に否定する言葉ではなく、実力のある人は条件のせいにしないという趣旨で用いる。相手の必要な設備や支援を軽視する言い方にならないよう注意が必要。
例文
- 彼は古いパソコンでも短時間で質の高い資料を作った。まさに能書は筆を選ばずだ。
- 撮影機材が限られていても、腕のよい写真家なら作品にできる。能書は筆を選ばずということだ。
- 道具が十分でないことを不満に思う前に、能書は筆を選ばずという言葉を思い出して工夫してみよう。
分類
類義語
対義語
- 下手の道具調べ
- 下手の道具選び