縁は異なもの
読み方:えん は こと なもの
意味
人と人、特に男女の結び付きは、理屈や予想どおりにはいかず、思いがけないところで生まれる不思議で趣深いものだということ。「縁は異なもの味なもの」の前半を省略した形。
由来
「異なもの」は普通とは違う不思議なもの、「味なもの」は趣があり面白いものの意。成立した正確な時期や初出文献は明確ではないが、江戸時代には「縁は異なもの味なもの」として定着し、江戸いろはかるたの「ゑ」の札にも採られて広まった。
備考
本来は男女・婚姻の縁についていうことが多い表現だが、現代では友人関係、仕事上の出会いなど、思いがけない人とのつながりにも用いる。省略せず「縁は異なもの味なもの」ともいう。
別表記
- 縁は異なもの味なもの
- 縁は異な物味な物
誤用・混同注意
- 「異なもの」を『いなもの』や『きなもの』と読まない。正しくは「ことなもの」。
- 単に『縁がある』という意味ではなく、予想外で不思議な縁や、趣のある巡り合わせをいう表現である。
例文
- 学生時代にはほとんど話したことがなかった二人が、数年後に再会して結婚するとは、縁は異なものだ。
- 転職先で偶然隣の席になった人が、今では仕事上の大切な相棒だ。縁は異なものだね。
- 旅先で助けてくれた人が取引先の担当者だったとは、まさに縁は異なものというほかない。