紙子も裏から破れる
読み方
かみこ も うら から やぶれる
意味
物事は、外からの大きな攻撃や目立つ原因だけで壊れるとは限らず、身近な人や内部の問題、思いがけない所から損害や失敗が生じることのたとえ。外面だけを警戒せず、内側や足元にも注意すべきだという意味で用いる。
由来
「紙子」は、和紙を加工して作った衣服のこと。紙子は表面が無事に見えていても、裏側から破れることがあるという観察を、人や組織、物事が内部・身近な所から損なわれるたとえにした表現である。成立時期や最初の出典は明確ではないが、紙子が用いられた中世から江戸時代にかけての生活文化を背景にもつ日本のことわざと考えられる。
分類・由来
備考
「裏」は単なる衣服の裏側だけでなく、内部・身近な所・予想外の所を表す。人間関係や組織の内紛、管理上の見落としなどについて使われることが多い。
例文
- 外部からの攻撃ではなく、社内の情報管理の甘さで計画が失敗した。まさに紙子も裏から破れるだ。
- 信頼していた担当者の手違いで取引が中止になった。紙子も裏から破れるというように、身内の問題は見落としやすい。
- 家の防犯ばかり気にしていたが、配管の老朽化で大きな被害が出た。紙子も裏から破れるというから、内部の点検も必要だ。