穴の貉を値段する
読み方:あなの むじなを ねだんする
意味
まだ捕まえてもいない穴の中の貉に、先に値段を付ける意から、実現するかどうか分からない利益や物事を当てにして、早まって計算・計画をすること。見込みだけで利益を見積もる軽率さを戒めるたとえ。
由来
穴にいる貉をまだ捕らえていないのに、その毛皮や肉などの値段を見積もる猟の場面に基づくたとえとされる。「捕らぬ狸の皮算用」と同趣旨の日本のことわざである。正確な初出資料や成立年代は不詳だが、近世以降に用いられてきた表現と考えられる。
備考
現在は「捕らぬ狸の皮算用」のほうが一般的で、この表現はやや古風で使用頻度も低い。「貉」はここでは「むじな」と読む。
例文
- 契約が成立する前から売上を使い込むのは、穴の貉を値段するようなものだ。
- まだ採用が決まっていないのに引っ越し先を決めるなんて、穴の貉を値段するのはやめなさい。
- 新製品の成功を確信して大量生産するのは、場合によっては穴の貉を値段することになりかねない。