秋波を送る
読み方:しゅうは を おくる
意味
「秋波」は、秋の澄んだ水の波のように美しい人の目もと・視線をいう。相手に好意や誘惑の気持ちを伝えるため、意味ありげな視線を向けたり、色目を使ったりすること。転じて、相手の歓心を得ようとして媚びることにもいう。
由来
中国の北宋時代(11世紀)の詩人・蘇軾の詩「百歩洪二首」にある「佳人未肯回秋波」などで、「秋波」は美人の視線を指す。秋の澄んだ水面の波を、潤んで美しい目にたとえた表現である。日本ではこの漢語的比喩に「送る」を結び、色目を使う意の慣用句となった。日本語としての正確な成立時期・初出は未詳。
備考
主に恋愛場面で「色目を使う」の意に用いる、やや文語的・比喩的な慣用句。性別を限らず使えるが、相手に媚びるという軽い批判的な響きを伴うことがある。
別表記
- 秋波をおくる
補足
- 「秋波」を秋の景色や秋の寂しさのことだと解するのは誤り。ここでは美人の目もとや意味ありげな視線を指す。
- 「秋波を送る」を「あきなみをおくる」と読むのは誤り。正しくは「しゅうはをおくる」。
例文
- 彼女は意中の彼に、会話の合間ごとに秋波を送っていた。
- パーティー会場で彼に秋波を送る人が何人もいた。
- 映画では、主人公が言葉を使わず視線だけで相手に秋波を送る場面が印象的だった。
分類
類義語
- 色目を使う
- 流し目を送る
- 媚びを売る
対義語
- つれなくする
- そっけなくする
- 知らん顔をする