祖母育ちは三百廉い
読み方:そぼそだち は さんびゃく やすい
意味
祖母に育てられた子は、祖母に甘やかされてしつけが十分にされず、人としての値打ちが「三百文分」低くなる、という古い考え方を表すことわざ。「三百廉い」は実際の値段の話ではなく、価値や評価が低いというたとえである。
由来
江戸時代に広まったとされる俗諺で、具体的な成立年や初出は不詳である。尾張いろはかるたの「そ」の札としても知られる。「三百」は江戸時代の貨幣単位である三百文を指し、祖母に甘やかされて育った子は値打ちが下がる、という当時の育児観を表した。
備考
祖父母が育てた子どもを低く評価する古い価値観を含む表現である。現代では祖父母による育児を否定したり、家庭を決めつけたりする言い方になり得るため、使用には注意が必要。
別表記
- 祖母育ちは三百安い
- 祖母育ちは三百文安い
- 祖母育ちは三文安い
誤用・混同注意
- 「三百」を現代の三百円のことだと解釈するのは不正確で、江戸時代の貨幣単位である三百文を背景とする表現である。
- 祖父母に育てられた子どもは必ず甘やかされて育つ、あるいは価値が低いという事実を述べたことわざだと受け取るのは誤りで、当時の偏った育児観を反映した戒めである。
例文
- 昔は「祖母育ちは三百廉い」といわれたが、祖父母に育児を任せる家庭を一律に低く見る考え方は適切ではない。
- 父は、祖母育ちは三百廉いにならないようにと、子どもには礼儀や生活習慣をきちんと教えていた。
- 祖母育ちは三百廉いという古いことわざは、甘やかしすぎへの戒めとして読むことはできる。