石に漱ぎ流れに枕す
読み方:いしに くちすすぎ ながれに まくらす
意味
自分の誤りを認めず、もっともらしい理屈をこじつけて言い逃れること。負け惜しみが強いことをいう。
由来
中国・南朝宋の劉義慶が5世紀ごろに編んだ『世説新語』に見える故事に基づく。晋代の孫楚が、隠遁生活を表す「枕石漱流(石に枕し流れに漱ぐ)」と言うべきところを「漱石枕流(石に漱ぎ流れに枕す)」と言い間違えた。誤りを指摘されると、「流れを枕にするのは耳を洗うため、石で口をすすぐのは歯を磨くため」と言い繕ったという。この故事から、誤りを認めず理屈をこじつけることを表す。
備考
主に文章語として用いられ、「漱石枕流」ともいう。「石に枕し流れに漱ぐ」または「枕石漱流」は世俗を離れた隠遁生活を表すため、語順と意味を混同しないよう注意が必要である。
例文
- 明らかな計算違いを指摘されても、彼は石に漱ぎ流れに枕すような理屈を並べて非を認めなかった。
- 約束を破った彼の弁明は、まさに石に漱ぎ流れに枕すというべきものだった。
- 自分の失言を正当化しようとするその説明は、石に漱ぎ流れに枕すの類いにしか聞こえない。
分類
類義語
- 漱石枕流
- 枕流漱石
- 負け惜しみ
- こじつけ