短を捨てて長を取る
読み方:たん を すてて ちょう を とる
意味
小さな不利益や欠点はあえて捨て、より大きな利益・長所・有利な点を選び取ること。細部にこだわりすぎず、全体として得になる方を選ぶという意味で用いる。
由来
中国古典に見られる「捨短取長(短を捨てて長を取る)」という考え方に由来する表現とされる。「短」は短所・小さい利益、「長」は長所・大きい利益を指す。特定の初出文献や成立年は資料により異なるが、中国の戦国時代から漢代(紀元前3世紀〜前1世紀ごろ)にさかのぼる思想・語法を日本で訓読的に定着させたものと考えられる。
備考
「短」「長」は時間の長短ではなく、短所・長所、小さな損得・大きな損得を表す。現代では経営、交渉、人材評価などで使われることが多い。
例文
- 新規事業では短を捨てて長を取る方針を採り、利益率の低い商品を整理して成長分野へ投資した。
- 彼の小さな欠点ばかりを責めず、短を捨てて長を取るつもりで、優れた企画力を評価しよう。
- 交渉では短を捨てて長を取ることも必要で、目先の条件を譲る代わりに長期契約を獲得した。
分類
類義語
- 捨短取長
- 小を捨てて大を取る
- 長を取り短を捨てる
対義語
- 大を捨てて小を取る
- 長を捨てて短を取る