捨短取長
読み方:しゃたん しゅちょう
意味
人や物事の短所・欠点は取り上げず、長所・優れた点を採用して生かすこと。特に人を評価・登用するとき、欠点ばかりを責めず、その人の得意分野や能力を活用するという意味で用いる。
由来
後漢の班固らが編んだ中国の歴史書『漢書』の「芸文志」に見える語。1世紀末から2世紀初頭にかけて成立した同書には、諸子百家の学説について「舍短取長、則可以通萬方之略矣」とあり、それぞれの短所を捨てて長所を取れば、広く物事を理解できるという趣旨から生まれた。日本では通常「捨短取長」と書く。
備考
主に人材評価や組織運営で用いる。短所を改善しなくてよいという意味ではなく、短所ばかりにとらわれず長所を活用するという考え方である。
誤用・混同注意
- 自分や他人の短所を完全に放置してよいという意味ではない。長所を見いだして活用することを重視する語である。
例文
- 人事では捨短取長の姿勢を取り、社員それぞれの得意分野を生かすことが重要だ。
- 彼の細かな欠点だけを責めるのではなく、捨短取長して優れた交渉力を評価すべきだ。
- チーム編成に当たっては、捨短取長の考え方で各人の長所が発揮される役割を与えた。
分類
類義語
- 取長補短
- 絶長補短
対義語
- 捨長取短