百川海に帰す
読み方:ひゃくせん うみ に きす
意味
多くの川が最終的に海へ流れ込むように、異なる場所・立場・道筋から出たものが、結局は一つの中心や目的、結論へ集まることをいう。特に、多くの人々が徳のある指導者に心から従うことのたとえとしても用いられる。
由来
中国・前漢の思想書『淮南子(えなんじ)』の「氾論訓」にある「百川異源而皆帰於海(百川は源を異にすれども、皆海に帰す)」に由来する。『淮南子』は紀元前2世紀、一般に紀元前139年ごろに編まれたとされる。多様な川が海に集まる姿から、異なるものが一つに帰着することを表した故事である。
備考
「百川帰海」ともいう。「百川」は文字どおり百本の川ではなく、多くの川の意。人・意見・資源などが一つの中心や結論へ収束する文脈で用いる。
例文
- 部署ごとに意見は異なっていたが、会社をよくしたいという願いは百川海に帰すで、最終的には同じ方向を向いていた。
- 各地から集まった研究成果も、地域の安全を守るという目的においては百川海に帰すと言える。
- 候補者への支持はさまざまな層から寄せられ、民心がその指導者に百川海に帰すかのようだった。
分類
類義語
- 百川帰海
- 万川帰海
- 殊途同帰
- 万流帰一