留守の間の神遊び
読み方:るすの あいだの かみあそび
意味
家の主人・親・上司など、普段は人を監督したり抑えたりしている者が留守の間に、残った人たちが気兼ねなく遊んだり、自由勝手に振る舞ったりすること。監督者がいないのをよいことに羽目を外す、というやや批判的または冗談めいた意味を含む。
由来
上方(京都・大阪)系のいろはかるたで、「る」の札の文句として知られることわざである。いろはかるたは江戸時代前期から中期(17世紀末以降)に成立・普及したが、この句そのものの正確な初出や成立年は未詳。「神遊び」は遊興・遊びを表す語で、主人などの不在中に人々が束縛なく振る舞う状況をたとえた表現とされる。
備考
現代の日常会話ではあまり頻繁には使われず、ことわざや上方系いろはかるたの文脈で見かける。「鬼の居ぬ間に洗濯」とほぼ同趣旨だが、相手を「鬼」とするほど強い皮肉は必ずしもない。
補足
- 神社の神が留守宅で遊ぶこと、または神事としての「神遊び」を述べた表現だと解するのは不適切。この句では、主人などの不在中に残った者が自由に振る舞うことをいう。
例文
- 厳しい部長が出張に出ているため、部署はまるで留守の間の神遊びで、皆いつもより早く仕事を切り上げた。
- 両親が旅行中だからといって、留守の間の神遊びにならないよう、子どもたちは決められた時間に帰宅した。
- 社長の留守の間の神遊びとばかりに、社員たちが会議室で勝手に宴会を始めてしまった。