猫は虎の心を忘れず
読み方:ねこ は とら の こころ を わすれず
意味
猫は小さくおとなしく見えても、虎と同じく猛々しい本性を内に持つ、という意味。転じて、弱そう・穏やかそうに見える相手であっても、強い気性や力を秘めていることがあるため、見た目だけで侮ったり油断したりしてはいけないという戒め。
由来
確実な初出や成立年代を特定できる資料は不明です。猫を虎の小型の親類のように捉え、猫にも虎に通じる荒々しさや鋭さが残っているとする民間的な観察から生まれたことわざと考えられます。特定の中国古典などを典拠とすることは確認されていません。
備考
現代では使用頻度が高いとはいえない古風な表現です。実際の猫の性質を述べるだけでなく、外見や普段の態度だけで相手を軽く見ないようにという比喩として用います。
例文
- あの猫は普段は人なつこいが、追い詰められると鋭い爪を出す。猫は虎の心を忘れずというから、むやみにからかってはいけない。
- 小さな会社だからといって競争相手を侮るな。猫は虎の心を忘れずで、独自の技術力を秘めているかもしれない。
- 普段は物静かな彼も、不正を見過ごす人ではない。猫は虎の心を忘れずというように、芯の強さを持っている。
類義語
- 猫の子にも虎の心
- 山椒は小粒でもぴりりと辛い
- 能ある鷹は爪を隠す