烏頭白くして馬角を生ず
読み方
うとう しろくして ばかく を しょうず
意味
烏の頭が白くなり、馬に角が生えるという、現実には起こり得ないことから、到底実現しそうにないこと、あり得ないことのたとえ。また、そのような不可能な条件を指す。
由来
中国の故事集『燕丹子(えんたんし)』に基づく。戦国時代末期(紀元前3世紀ごろ)、秦に人質として留め置かれた燕の太子丹が帰国を願うと、秦王は「烏の頭が白くなり、馬に角が生えたら許す」と答えたという。丹の嘆きに感じて実際にその異変が起こり、帰国を許されたという説話から生まれた。『燕丹子』の成立年代は不詳で、秦・漢代ごろとされることがある。
分類・由来
備考
漢文調の硬い表現で、文章や改まった場面で用いられる。現代語では「烏の頭が白くなり、馬に角が生える」と言い換えることもある。
例文
- 彼が自分から非を認めるなど、烏頭白くして馬角を生ずというほどあり得ない。
- 予算も人員も足りないまま今月中の完成を求めるのは、烏頭白くして馬角を生ずに等しい。
- 相手が条件を一切譲らない以上、交渉の妥結は烏頭白くして馬角を生ずを待つようなものだ。
類義語
対義語
- 朝飯前
- 案ずるより産むが易し
- 容易なこと