点滴石を穿つ
読み方:てんてき いしを うがつ
意味
わずかな水滴でも、同じ所に長い間落ち続ければ硬い石に穴をあけることができるという意。小さな努力でも根気よく継続すれば、やがて大きな成果を成し遂げられることのたとえ。
由来
中国の古典『漢書』の「枚乗伝」にある「泰山之霤穿石(泰山のしたたりも石を穿つ)」などの文に由来する。枚乗が前漢時代(紀元前2世紀)に述べたとされる言葉で、『漢書』は後漢の1世紀末から2世紀初頭にかけて編纂された。日本ではこの趣旨が「点滴石を穿つ」として定着した。
備考
「点滴」は医療用語ではなく、水が少しずつ滴り落ちることをいう。成果の速さよりも、同じ努力を長く続ける根気を強調する表現。
別表記
- 雨垂れ石を穿つ
- 水滴石を穿つ
誤用・混同注意
- 短期間で劇的な結果が出るという意味ではない。小さな努力を長く継続することの大切さを表す。
- 「点滴」を医療の点滴だけを指す語として理解するのは不適切。この句では水滴が落ち続ける意味である。
例文
- 毎日十分ずつでも単語を覚え続ければ、点滴石を穿つで、数年後には大きな語彙力になる。
- すぐに結果が出なくても、点滴石を穿つという気持ちで基礎練習を続けよう。
- 彼女が研究を完成させたのは、まさに点滴石を穿つような地道な実験の積み重ねによる。