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清風明月は一銭の買う所にあらず

読み方:せいふうめいげつ は いっせん の かうところ に あらず

意味

清らかな風と明るい月、すなわち自然の美しさは、お金を出して買うものではなく、誰でも無償で味わえるという意。金銭で得る物よりも、自然を楽しむ心の豊かさを尊ぶたとえ。

由来

江戸時代に成立・流布した尾張いろはかるたの「せ」の札として知られることわざである。正確な成立年や作者は不明。「清風明月」は中国古典に古くから見られる、清らかな風と明るい月を愛でる語であり、そのような漢語的な自然観を背景に、日本でことわざとして定着したと考えられる。

備考

「一銭」はごく少額の貨幣を表す語。現代では、自然を無料で享受できる喜びを述べる、やや雅で文章語的な表現である。尾張いろはかるたの「せ」の札。

別表記

  • 清風明月一銭の買う所にあらず
  • 清風明月一銭の買ふ所にあらず
  • 清風明月は一銭の買う処にあらず

誤用・混同注意

  • 「一銭で買えないほど高価だ」という意味に取るのは誤り。金額の高低ではなく、風や月の美は金銭で売買するものではないという趣旨である。

例文

  • 高級な宿に泊まらなくても、海辺で眺める月は美しい。清風明月は一銭の買う所にあらず、ということだ。
  • 休日には近所の山を散歩している。清風明月は一銭の買う所にあらずで、自然を楽しむのに大金はいらない。
  • 社長は社員に、忙しいときほど空を見上げなさい、清風明月は一銭の買う所にあらずだよ、と語った。

分類

類義語

対義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字