泣き面に蜂
読み方:なきっつら に はち
意味
不幸や苦痛に見舞われている人のところへ、さらに別の災難や困ったことが重なることのたとえ。泣いている顔を蜂に刺されるほど、つらい状況がいっそう悪くなる意を表す。
由来
江戸時代に広まった江戸いろはかるたの「な」の札として知られ、18世紀ごろには広く定着していたと考えられる。泣いて腫れた顔を蜂に刺されるという、痛々しく不運な場面をたとえにした表現である。正確な作者や初出は不明。
備考
「泣きっ面に蜂」とも書く。本人の不幸にさらに災難が重なる場合に用いる。相手の深刻な不幸を軽く扱うように響くことがあるため、使用場面には配慮が必要。
別表記
- 泣きっ面に蜂
- 泣面に蜂
- 泣き面を蜂が刺す
- 泣きっ面を蜂が刺す
誤用・混同注意
- 単に「泣いている人の顔に蜂が寄ってくる」という字義どおりの意味ではなく、不幸の上にさらに災難が重なることをいう。
- 「泣き面に八」など、「蜂」を別の字にする表記は誤り。
例文
- ただでさえ締め切りに追われているのにパソコンまで故障するとは、まさに泣き面に蜂だ。
- 雨で試合が中止になったうえに、帰りの電車も止まり、泣き面に蜂だった。
- 病気で休んでいる間に財布をなくすなんて、泣き面に蜂としか言いようがない。
分類
類義語
- 弱り目に祟り目
- 踏んだり蹴ったり
- 傷口に塩を塗る