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河童の木登り

読み方:かっぱ の きのぼり

意味

泳ぎを得意とする河童でも、木登りは不得手であることから、ある分野で優れた人でも、専門外・不慣れな分野では能力を十分に発揮できないことのたとえ。人にはそれぞれ得意・不得意があり、専門に応じた役割を任せるべきだという意味でも用いる。

由来

河童は水中での活動や泳ぎに優れた妖怪として語られてきたことに基づく表現である。正確な成立年や最初の出典は不明だが、江戸時代に発達した上方いろはかるたの「か」の札として知られ、遅くとも江戸時代後期(18世紀末~19世紀)には定着していたと考えられる。水の達人である河童を、木という不得意な場所に置くことで、専門外では力を出しにくいことを表した。

備考

上方いろはかるたの「か」の代表句。似た表現の「河童の川流れ」は、専門家でも得意分野で失敗することをいうため、意味が異なる。

別表記

  • 河童の木のぼり
  • かっぱの木登り
  • 河童の木登り、猿の川流れ

誤用・混同注意

  • 「河童の木登り」を『その道の名人でも失敗すること』という意味で使うのは不正確。これは専門外・不得意な分野で力を発揮できないことのたとえであり、得意分野での失敗は「河童の川流れ」という。

例文

  • 彼は水泳の指導では第一人者だが、登山の知識はほとんどない。まさに河童の木登りだ。
  • 優秀なプログラマーだからといって営業交渉まで任せるのは、河童の木登りを求めるようなものだ。
  • 経理に詳しい人でも法務判断は専門外である。河童の木登りにならないよう、専門家に相談しよう。

分類

類義語

対比・対照ことわざ

このことわざに使われている漢字