河童が皿の水をこぼしたよう
読み方:かっぱ が さら の みず を こぼした よう
意味
ひどく元気をなくし、しょんぼりしている様子のたとえ。河童は頭の皿にある水がなくなると力を失うと考えられているため、水をこぼしてしまった河童のように、意気消沈して力のない状態をいう。
由来
日本の河童伝承に由来する。河童は頭の皿の水によって力を保ち、その水がなくなると弱る、あるいは動けなくなると信じられてきた。このイメージから、ひどくしょげた様子を表すたとえになった。河童伝承自体は中世以降に広く見られるが、この言い回しそのものの成立時期を特定できる文献資料は不明である。
備考
主に「河童が皿の水をこぼしたような顔」「~ようにしょんぼりする」の形で用いる。技能のある人でも失敗する意味の「河童の川流れ」とは別の表現。
別表記
- 河童の皿の水が干上がったよう
誤用・混同注意
- 「河童の川流れ」と同じく『名人・専門家でも失敗すること』の意味だとするのは誤り。この句は、元気を失ってひどくしょげる様子を表す。
例文
- 試合に負けた弟は、河童が皿の水をこぼしたように、しばらく黙ってうつむいていた。
- 企画が中止になったと聞いて、彼は河童が皿の水をこぼしたような顔になった。
- 大切にしていた花瓶を割ってしまった子どもは、河童が皿の水をこぼしたようにしょんぼりしていた。
分類
類義語
- 河童の皿の水が干上がったよう
- 意気消沈
- 肩を落とす
- しょげ返る
対義語
- 水を得た魚
- 意気揚々
- 鬼の首を取ったよう
対比・対照ことわざ
- 水を得た魚