沈黙は承諾の印
読み方:ちんもく は しょうだく の しるし
意味
相手の提案や意見に対して何も反対を言わず黙っていることは、その内容を認め、同意したものと受け取られるという意味。ただし、現実の契約や法律上では、単に返答がないことだけで承諾と扱われるとは限らない。
由来
西洋に古くからある「沈黙は同意を表す」という法諺・格言に由来するとされる。ラテン語の法格言「Qui tacet consentire videtur(沈黙する者は同意しているように見える)」などと通じる考え方で、日本には近代以降に訳語として広まったとみられる。正確な日本語表現の成立年は不明。
備考
日常的には「反対しないなら同意とみなす」という意味で使う。もっとも、契約・法律関係では沈黙が承諾になるかは事情や法律上の定めによるため、このことわざだけで判断はできない。
別表記
- 沈黙は承諾のしるし
誤用・混同注意
- 法律上、返答しないことは常に承諾になると解釈するのは誤り。契約の成立には、当事者間の慣行や事前の合意など、個別の事情が関わる。
- 「沈黙は金」と同じく、黙っていること自体を無条件に美徳とする意味だと解釈するのは不正確。
例文
- 会議で反対意見を述べなかった以上、沈黙は承諾の印と受け取られても仕方がない。
- 「沈黙は承諾の印」というが、重要な条件なら曖昧にせず、賛成か反対かをはっきり伝えるべきだ。
- 彼は提案を聞いて黙ってうなずいたので、皆は沈黙は承諾の印だと判断して作業を進めた。
分類
類義語
- 沈黙は同意の印
- 黙っている者は同意したものとみなす
- 沈黙は承諾を意味する
対義語
- 言わぬことは聞こえぬ
- 意思を明確に示す
対比・対照ことわざ
- 沈黙は金、雄弁は銀
- 言わぬことは聞こえぬ