氏子の氏神
読み方:うじこ の うじがみ
意味
氏子にとって、その地域を守る氏神が最も身近で尊い神であること。そこから、困ったときには遠い存在よりも、自分と直接つながりのある身近な人・組織・場所が最も頼りになり、大切であるというたとえ。
由来
「氏神」は本来、古代日本の氏族(うじ)が祖先神・守護神として祭った神をいい、「氏子」はその神を信仰し祭りを支える人々をいう。平安時代以後、氏神は地域の守護神という性格を強め、氏子も地域の住民を指すようになった。この関係をもとに生まれたことわざだが、ことわざとしての成立時期は明確ではない。
備考
江戸いろはかるたの「う」の札として知られる。現代では神道上の意味より、「身近な人や地元を大切にし、頼りにする」という比喩で使われることが多い。
誤用・混同注意
- 「氏神」を、氏子全員の血縁上の祖先神に限ると考えるのは不正確。後世には地域の守護神を指す用法が広まり、氏子も必ずしも同族・血縁者ではない。
- 単に「地元のものは常に優れている」という意味ではない。身近で直接の関係がある存在が頼りになる、という趣旨である。
例文
- 災害で困ったときは、まず近所や自治会に相談するのがよい。氏子の氏神というように、身近なつながりは頼りになる。
- 遠方の有名店に注文する前に、氏子の氏神で地元の商店を利用しようと思う。
- 彼は転職先を探す際、氏子の氏神だからと、まず長年付き合いのある取引先に相談した。