武士道とは死ぬことと見つけたり
読み方:ぶしどう とは しぬ こと と みつけたり
意味
武士道の根本とは、いざという時に死を恐れず、主君や信念のために命を捨てる覚悟を定めることだ、という意味。単に死ぬことを勧めるのではなく、死への執着や恐怖を越えて、迷わず忠義や責務を果たすべきだという武士の倫理観を表す。
由来
江戸時代中期の佐賀藩士・山本常朝(やまもと つねとも)の武士道論『葉隠(はがくれ)』にある言葉。「武士道と云ふは死ぬ事と見付けたり」として知られる。常朝の談話を田代陣基が筆録したもので、成立は1710年代(宝永7年ごろから正徳・享保初期、1716年ごろまで)とされる。
備考
『葉隠』を代表する句だが、江戸期の主従倫理を背景とする。現代では文字どおりの死の推奨ではなく、責任への覚悟を示す比喩として引用されることもある。一方で、過度な自己犠牲を正当化しない配慮が必要。
例文
- 『葉隠』の「武士道とは死ぬことと見つけたり」は、武士に覚悟を求める強い言葉として知られている。
- 彼は「武士道とは死ぬことと見つけたり」という精神を、困難から逃げず責任を果たす姿勢として解釈した。
- この言葉を現代に用いる際は、「武士道とは死ぬことと見つけたり」の歴史的背景を踏まえ、命を軽視する意味に受け取らない注意が必要だ。
分類
類義語
- 死して不朽の見込みあらばいつでも死ぬべし
対義語
- 命あっての物種
- 生きてこそ
- 死中に活を求む