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武士は二君に仕えず

読み方:ぶし は にくん に つかえず

意味

武士たる者は、一度仕えると決めた主君への忠義を貫き、事情が変わっても別の主君に仕えるべきではない、という意味。転じて、一つの相手・組織・信念に対して節義や忠誠を守るべきだという教えにも用いる。

由来

中国の古典に見られる「忠臣不事二君(忠臣は二君に仕えず)」という忠節の思想を踏まえた表現とされる。日本では武家社会において、主君への忠義を重んじる考え方として「忠臣」を「武士」に置き換えた形で定着した。日本でこの形がいつ成立したかという明確な初出・年代は不明だが、中世以降の武士道的な価値観と結び付いて広まった。

備考

現代では主君への絶対的な服従を勧める言葉としてではなく、約束・恩義・信念を守る姿勢を表す比喩として使われることが多い。転職や組織移動を否定する表現として使う際は、価値観の押し付けにならないよう注意が必要。

例文

  • 先代の社長に受けた恩を忘れず、彼は「武士は二君に仕えず」と言って競合他社からの誘いを断った。
  • 戦国時代には、武士は二君に仕えずという理想があった一方で、生き残るために主君を替える者も少なくなかった。
  • 一度引き受けた仕事は最後まで責任を果たすという彼の姿勢は、まさに武士は二君に仕えずの精神だ。

分類

類義語

対義語

このことわざに使われている漢字