権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる
読み方:ごんべえ が たね まきゃ からす が ほじくる
意味
権兵衛が苦労して種をまいても、烏がすぐに掘り返して食べてしまうという意味。転じて、ある人が手間や努力をかけてしたことが、他人や外部の妨げによってすぐ台無しにされたり、その成果を横取りされたりするたとえ。
由来
農作業で、まいた種を烏が掘り返して食べる光景に基づく日本の俗諺である。「権兵衛」は特定の人物ではなく、昔の農民・庶民を表すありふれた男性名として用いられている。成立時期や最初に記された資料は明確ではないが、江戸時代(17~19世紀)ごろから農村の生活感覚を表す言い回しとして広まったとされる。
備考
「蒔きゃ」は「蒔けば」のくだけた・古風な形。「ほじくる」は、掘り返す、ほじるという意味。努力が無駄になる場面だけでなく、成果を他者に奪われる場面にも用いる。
例文
- せっかく新規顧客を開拓したのに、契約直前で競合他社に取られた。まさに「権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる」だ。
- 父は畑に種をまいたそばから烏に荒らされ、「権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくるとはこのことだ」と苦笑した。
- 企画書を何日もかけて作ったのに、会議で予算削減が決まり中止になった。権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくるような徒労だった。
分類
類義語
- 骨折り損のくたびれ儲け
- 徒労に終わる
- 賽の河原
- いたちごっこ