桜は花に、梅は香に
読み方:さくら は はな に、うめ は か に
意味
桜は咲き誇る花の美しさに、梅は漂う香りのよさに、それぞれ特有の魅力があるという意味。物事や人には各自の長所や持ち味があり、一つの基準だけで優劣を決められないことをいう。
由来
桜の見事な花と、梅の上品で豊かな香りを対比して、それぞれの長所をたたえた日本のことわざ。正確な初出は明らかではないが、江戸時代(17世紀後半から18世紀頃)に普及した江戸いろはかるたの「さ」の札として知られるようになった。
備考
本来は桜と梅の美点を述べる表現だが、現在は人・作品・商品の「それぞれ異なる長所」を認める場面にも用いる。梅を桜より劣るものとする意味ではない。
別表記
- 桜は花、梅は香
- 梅は香に、桜は花に
誤用・混同注意
- 桜を花、梅を香りだけで評価し、梅の花は桜より劣るという意味だと解するのは誤り。両者それぞれの異なる魅力をたたえる表現である。
例文
- 企画案はどれも方向性が違うが、桜は花に、梅は香にというように、それぞれに優れた点がある。
- 姉は華やかな接客が得意で、妹は細やかな気配りができる。桜は花に、梅は香にだね。
- 桜だけでなく梅も楽しもう。桜は花に、梅は香にというように、梅には香りという格別の魅力がある。