東難南難西寿北福
読み方:とうなん なんなん さいじゅ ほくふく
意味
方角の吉凶を示す言葉で、東・南に向かうことは災難を招き、西は長寿、北は幸福につながるとする。旅行や移転などの行き先を選ぶ際の方位占い・方位信仰を表したものであり、一般的な人生訓や客観的な法則を述べたものではない。
由来
成立時期や初出は明確ではなく、特定の古典の典拠も不詳である。中国の陰陽五行思想や方位の吉凶をみる考え方が、日本の陰陽道や民間の方位信仰に受容される過程で用いられた方位語と考えられる。ただし、この句そのものが中国・日本のいずれで成立したかは未詳である。
備考
現代の日常会話ではあまり用いられない。方位の吉凶は地域・時代・流派によって異なり、東南を一括して凶、北西を一括して吉と読む語ではない。
別表記
- 東難、南難、西寿、北福
補足
- 「東南が難で、北西が寿福である」という二分の意味に取るのは誤り。『東難』『南難』『西寿』『北福』の四つに区切って読む。
- 方位の吉凶を、いつでもどこでも成り立つ科学的・客観的な法則として受け取るのは適切ではない。
例文
- 旅行先を決めるにあたり、祖父は「東難南難西寿北福」だから、西か北へ向かうのがよいと言った。
- 古い方位暦には、東難南難西寿北福のように、方角ごとの吉凶を示す言葉が見られる。
- 彼女は東難南難西寿北福という考えに従い、引っ越し先の方角を慎重に選んだ。