杓子は耳掻きにならず
読み方:しゃくし は みみかき に ならず
意味
物にはそれぞれ適した用途や働きがあり、形や大きさが合わないものは代用にならないということ。大きいもの・立派なものだからといって、細かい目的や特殊な役目にそのまま役立つとは限らない、という戒め。
由来
正確な成立年は不明。飯や汁をすくう大きな「杓子」は、耳の中を細かく掃除する小さな「耳掻き」の代わりにはならない、という日常道具の対比から生まれた俗諺。江戸時代には生活道具を題材にしたこうした言い回しが広く用いられ、近世以降の諺として定着したと考えられる。
備考
「大は小を兼ねる」と対照的に、用途の適合性を重視する言い方。やや古風で、日常会話より文章や説明で使われやすい。
例文
- 高性能な大型機械を買っても、この細かい作業には使えない。まさに杓子は耳掻きにならずだ。
- 大型トラックでは狭い路地に入れず、配達には小型の車が必要だった。杓子は耳掻きにならずというものだ。
- 大きな包丁で果物の飾り切りをしようとして失敗した。杓子は耳掻きにならずだね。
- 予算の大きい部署のやり方を、そのまま小さなチームに当てはめても機能しない。杓子は耳掻きにならずだ。
- 大きなブラシでは隙間に入らず、汚れを落とせなかった。杓子は耳掻きにならずという言葉を思い出し、小さなブラシに持ち替えた。
類義語
- 杓子で耳を掻く
- 物にはそれぞれ用がある
対義語
このことわざに使われている漢字
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