机上の空論
読み方:きじょう の くうろん
意味
現場の事情や実証を伴わず、頭の中や書類の上だけで組み立てられたため、現実には役立たない理論・議論・計画をいう。実行可能性に乏しい案を批判して、「机上の空論にすぎない」「机上の空論で終わる」などと用いる。
由来
「机上」は机の上、転じて書物や頭の中だけで考えることを、「空論」は現実とかけ離れた役に立たない議論を表す。これらを組み合わせた表現である。特定の古典を典拠とすることや正確な初出・成立年は不明だが、近現代の日本語で定着し、「机上空論」とも表記される。
備考
伝統的なことわざではなく、四字熟語「机上空論」に由来する現代的な慣用表現である。相手の案を否定的に評する響きが強いため、用いる場面には配慮が必要。
別表記
- 机上空論
補足
- 「机上の空論」を単に「理論的な考え」という中立的な意味で使うのは不正確。現実性・実用性を欠くという否定的な評価を含む。
例文
- 現場のデータを確かめなければ、その改革案は机上の空論に終わる。
- 利用者の意見を聞かずに作った計画では、机上の空論だと批判されても仕方がない。
- 研究成果を社会に生かすには、机上の空論で終わらせず、実証実験を重ねる必要がある。