木を隠すなら森の中
読み方:き を かくす なら もり の なか
意味
目立つ物や人を隠したいなら、同じような物や人が多数ある場所に紛れ込ませるのがよい、という意味。周囲に溶け込ませることで、かえって見つかりにくくなるというたとえである。
由来
特定の作者・書物を初出とする確かな由来や、成立した時期は明らかではない。日本で古くからたとえとして用いられ、少なくとも近代以降にはことわざ的な言い回しとして広く定着している。
備考
物だけでなく、人や情報を多数の同種のものに紛れ込ませる比喩としても使う。不正な隠蔽を勧めるように受け取られる場合があるため、使用文脈には注意が必要。
例文
- 重要な書類を一冊だけ別の場所へ移すより、同じ形式のファイルに混ぜておいた。木を隠すなら森の中、というわけだ。
- 彼は目立つ偽名を使わず、ごくありふれた名前を名乗った。木を隠すなら森の中という考え方である。
- 研究者は貴重な標本を特別な箱に入れず、似た標本が並ぶ棚に置いた。木を隠すなら森の中だ。
類義語
- 大隠は朝市に隠る
- 灯台下暗し
対義語
- 隠すより現る
- 隠し事は露見する