最大多数の最大幸福
読み方:さいだい たすう の さいだい こうふく
意味
できるだけ多くの人に、できるだけ大きな幸福・利益をもたらすことを、政策や行為の正しさを判断する基準とする考え方。個人や制度は、社会全体の幸福の総量を最大にするべきだという功利主義の基本原理を表す。
由来
18世紀後半から19世紀初頭にかけて活躍したイギリスの哲学者・法学者ジェレミー・ベンサムの功利主義を代表する標語である。英語の「the greatest happiness of the greatest number」に由来し、この表現自体は1725年にフランシス・ハチスンが用いた形も知られるが、ベンサムによって広く普及した。日本語では近代以降、「最大多数の最大幸福」として定着した。
備考
功利主義を端的に示す哲学・政治思想上の標語であり、日常的なことわざというより学術・論説で用いられる。多数の利益を優先する考えへの批判的文脈でも使われる。
例文
- 公共政策は、最大多数の最大幸福を目指すべきだという立場から、その事業の効果を検討した。
- 限られた予算をどう配分するかについて、彼は最大多数の最大幸福という原則を判断材料にした。
- 最大多数の最大幸福を重視しすぎると、少数者の権利が見過ごされるおそれもある。
分類
類義語
- 功利主義
- 最大幸福原理
- 最大多数原理