春雷は虫を驚かす
読み方:しゅんらい は むし を おどろかす
意味
春に初めて鳴る雷によって、冬の間に土中などに潜んでいた虫が驚き、活動を始めるという意味。春の到来とともに生き物が目覚める様子を表す季節のことわざであり、比喩的に、ある刺激をきっかけに眠っていた物事や人々が動き出すことにもいう。
由来
春の雷と、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」に見られる「虫が地中から出てくる」という季節観に基づく日本の天候・農事に関することわざと考えられる。啓蟄の思想自体は古代中国の暦法に由来し、日本へは飛鳥・奈良時代ごろに伝来したが、「春雷は虫を驚かす」という定型句の成立時期や初出文献は不明である。
備考
「春雷」は春に鳴る雷のこと。「虫」は昆虫などの小動物を広く指す。実際には気温や地温の上昇などが活動開始の主因であり、雷そのものが虫を起こすという科学的説明ではない。
別表記
- 春雷、虫を驚かす
- 春雷は虫を起こす
- 春雷、虫を起こす
誤用・混同注意
- 春雷が物理的に虫を地上へ出させるという科学的因果関係を断定する表現ではない。春の到来に伴って虫が活動を始めるという伝統的な季節観を表す。
例文
- 啓蟄を過ぎたころに雷が鳴り、祖父は「春雷は虫を驚かすというから、そろそろ畑の虫も動き出す」と言った。
- 冬のような寒さが続いていたが、昨夜の春雷を聞くと、まさに春雷は虫を驚かすで、春の訪れを感じた。
- 新しい企画の発表は停滞していた部署への刺激となり、春雷は虫を驚かすように、皆が動き始めた。
分類
類義語
- 啓蟄
- 春雷は虫を起こす