昔の光今の影
読み方:むかし の ひかり いま の かげ
意味
昔は栄え、名声や勢いがあった人・家・組織などが、時代の変化によって今では衰え、見る影もなくなっていることをいう。過去の華やかな姿と現在の落ちぶれた状態との大きな対照を表す。
由来
「光」は繁栄・名誉・華やかさ、「影」は衰退して目立たなくなった状態を表す語。正確な初出や作者は明らかでないが、江戸後期に広まった江戸いろはかるたの「む」の札として知られ、そこから広く定着したとされる。特定の中国古典などを出典とする語ではない。
備考
江戸いろはかるたの「む」に当たることわざ。人や組織の没落を表すため、現実の相手に向けて使う際は、嘲笑的・失礼な響きにならないよう注意が必要。
別表記
- 昔の光、今の影
誤用・混同注意
- 単に「過去を懐かしみ、現在が暗い」という意味ではなく、かつての繁栄・名声に比べて現在は衰退しているという対照を表す。
- 「昔の栄光今の影」は意味の通じる言い換えだが、江戸いろはかるたの定型は「昔の光今の影」である。
例文
- かつて町一番のにぎわいを見せた商店街も、今では空き店舗が並び、まさに昔の光今の影だ。
- 長年業界をリードしたその会社が経営不振に陥った姿に、昔の光今の影を感じた。
- 城跡に残る石垣は、往時の繁栄をしのばせる一方で、昔の光今の影を物語っている。
分類
類義語
対義語
- 今の光昔の影