明日知らぬ身
読み方
あす しらぬ み
意味
明日、自分が生きているか、どのような境遇になっているかさえ分からない、はかなく不確かな人間の身の上をいう言葉。人の命や世の中は移ろいやすいので、将来を当然のものと思わず、今を大切にすべきだという無常観を含む。
由来
「明日のことは誰にも分からない」という意味の古い日本語表現で、仏教的な無常観とも深く結び付いて用いられてきた。特定の一作品を出典とすることわざではなく、古典文学や仏教説話などで見られる「明日を知らぬ身」「明日知らぬ命」といった言い回しが定着したものと考えられる。正確な初出年・成立時期は不明である。
分類・由来
備考
やや古風で文語的な表現。日常会話よりも、人生の無常や命のはかなさを述べる文章、弔意を含む文脈などで使われる。「明日を知らぬ身」ともいう。
例文
- 人の命は明日知らぬ身なのだから、会いたい人には会えるうちに会っておこう。
- 災害のニュースを見ると、誰もが明日知らぬ身であることを思い知らされる。
- 明日知らぬ身とはいえ、できる限り悔いのないよう毎日を過ごしたい。
類義語
- 一寸先は闇
- 人生朝露の如し
- 朝に紅顔ありて夕べに白骨となる
- 命は風前の灯火