文人相軽んず
読み方:ぶんじん あい かろんず
意味
学問・文学・芸術などの同じ分野にいる人は、互いに才能や仕事を認めず、軽く見たり批判したりしがちだという意味。特に、近い立場にいる者どうしでは競争心や対抗意識が生まれやすいことをいう。
由来
中国・三国時代、魏の文帝・曹丕(187~226)が著した文学論『典論(てんろん)』の「論文」にある「文人相軽、自古而然(文人相軽んずるは、古よりしかり)」に基づく。3世紀初め頃に書かれた言葉で、日本では漢文の訓読として定着した。
備考
主に文芸・学問の世界についていうが、現代では同業者間の競争や相互批判一般にも用いる。必ずしも全ての文人を非難する表現ではなく、そのような傾向を戒める文脈で使われる。
例文
- 新人賞の選考会では、文人相軽んずという面もあるのか、候補作への批評がことのほか厳しかった。
- 彼は同業の作家をむやみにけなす風潮を、文人相軽んずの悪い例だと批判した。
- 文人相軽んずと言われないためにも、他者の作品の長所を正当に評価する姿勢が必要だ。
分類
類義語
- 文人相軽し
- 同業相軽んず
- 同業者は互いに軽んじ合う
対義語
- 文人相敬す
- 相互尊重
- 互いに認め合う