掛け売りは商人の敵
読み方:かけうり は しょうにん の てき
意味
商品を代金後払いの掛け売りにすると、代金の回収が遅れたり、貸し倒れになったりして、商人の資金繰りを悪化させる。そのため、掛け売りは商売にとって大きな害・危険であるという戒め。
由来
成立を特定できる最初の文献は不明である。掛け売り(信用販売)が広く行われ、代金の未回収が商人の経営を圧迫しやすかった江戸時代(17~19世紀)の商人社会で生まれ、広まったと考えられる。
備考
「掛け売り」は、商品を先に渡し、代金を後で受け取る信用販売のこと。現代では企業間取引で一般的だが、与信審査や回収管理の重要性を説く言葉として使える。
別表記
- 掛売りは商人の敵
- 掛売は商人の敵
- 掛け売は商人の敵
誤用・混同注意
- 「掛け売り」を、商品を安く売ることや委託販売のことだと解釈するのは誤り。代金を後払いにする信用販売を指す。
- 掛け売りそのものを絶対にしてはいけないという意味ではない。未回収・貸し倒れの危険を管理せずに行うことへの戒めである。
例文
- 売上だけを追って掛け売りを増やすのは危険だ。掛け売りは商人の敵という。
- 未回収金が多くて資金が回らない。まさに掛け売りは商人の敵だ。
- 祖父は「掛け売りは商人の敵」と言って、得意先ごとの支払期限を厳しく管理していた。
分類
類義語
- 掛け売り三年
- 信用取引は慎重にせよ
対義語
- 現金商売は商人の味方
- 現金掛け値なし
対比・対照ことわざ
- 現金商売は商人の味方
- 現金掛け値なし