悪魔は細部に宿る
読み方:あくま は さいぶ に やどる
意味
一見すると些細に見える細部に、計画・仕事・作品などを失敗させる見落としや問題が潜んでいるという意味。全体の方針がよくても、仕様、数字、手順、表現などの細かな点をおろそかにすると、大きな不具合や失敗につながることを戒める。
由来
西洋で広まった格言「The devil is in the details」の訳として定着した表現である。対になる「神は細部に宿る」は、19世紀フランスの作家フローベールや20世紀の建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉としてしばしば紹介されるが、確かな出典・発言者は定まっていない。「悪魔」の形の正確な成立時期・初出も不明で、英語圏で近現代に広まったとされる。
備考
設計・品質管理・契約・校正など、細かな確認が重要な場面でよく用いる。作品の完成度は細部で決まるという肯定的な意味では「神は細部に宿る」が使われることが多い。
別表記
- 悪魔は細部に潜む
誤用・混同注意
- 「細かいことは気にしなくてよい」という意味ではない。むしろ、些細な点ほど重大な問題の原因になり得るという戒めである。
- 「神は細部に宿る」と混同されることがある。両者とも細部の重要性をいうが、「悪魔」は見落としや欠陥への警戒、「神」は細部に現れる完成度・価値を強調する。
例文
- 企画書は全体としてよくできているが、悪魔は細部に宿るというから、契約条件と数値をもう一度確認しよう。
- 新しいシステムは小さな設定漏れで障害が起きた。まさに悪魔は細部に宿る、である。
- 発表の直前ほど、悪魔は細部に宿ることを意識して、誤字や引用元を丁寧に点検した。
分類
類義語
- 神は細部に宿る
- 細部が成否を分ける
- 細部にこそ本質が現れる